2010年11月20日土曜日

反戦教育について

ちょっと今日は真面目な話を一つ。現在の日本では「戦争はいけないことであり、先の大戦は深く反省すべきである」ということがあまりにも当然のようにされていないだろうか。例えば駅前の大通りで誰かが大声で「戦争万歳」と叫んだならば、かなり多くの人がそこを避けるとか顔をしかめるとか、場合によっては怒る人もいるかもしれない。逆説的だが、これと非常に似た状況が戦前に「戦争反対」と叫んだ時には起こったであろう。(但し憲兵による思想の取り締まりがないという点は別だが)勿論同様の状況で「戦争反対」と叫んでも若干近寄りがたい感じはするだろうが、先の状況と比べると全く対応が違うのではないか。


別に戦争を肯定するつもりはないし、平和であるに越したことはないと思うが、このように現在の「反戦教育」が戦前の「戦争教育」並に浸透しているというのはいささか問題であると思うべきではないか。繰り返しになるが、反戦が問題だと思うのではなく、反戦を押しつける風潮があることに問題を感じるのでありそこに日本の戦後教育の戦争を絶対悪とし、平和が究極の目標であることを自明であるとするところを問題視しているのである。勿論自分で戦争を悪だと思い、平和を希求することは全く問題ない。


軍歌に「味方に正しき道理あり、邪はそれ正に勝ちがたく、直は曲にぞ勝栗の」という節があるが、最早これくらい盲信的だ。


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